3Qクラウドチーム
システムエンジニア
鎌田
公務員からITの世界へ
ITとはまったく異なる業界から転職されたと伺いました
学校では介護福祉を学び、友人たちが福祉施設や関連企業に就職を決めていく中で私は公務員試験を受け、新卒で国土交通省の航空局に入りました。リューズの中でもかなり異色の経歴かもしれませんね(笑)。
航空局というと管制官などの専門職もありますが、私は一般職での採用でした。最初の2年間は大阪で働き、その後、沖縄の那覇空港に異動。経理課に配属されて、予算管理や領収書の処理、人件費の計算など、人事・経理まわりの業務を担当していました。
いまのところ「IT」というキーワードがまったく出てきませんが?
ホントですね(笑)。ただ、この仕事を通じてITに対する課題意識が生まれたんです。
空港職員の給与管理や勤怠管理をしていた業務システムがとにかく使いづらくて。入力や結果確認の手順が複雑すぎて業務効率も下がる一方。そのせいで残業が増えることもありました。
実際に現場で感じたシステムの課題ですね。それがエンジニアへの転職につながったのでしょうか?
最初は単なる興味レベルでした。「このシステム、どうやって作られているんだろう?」と思って調べているうちに、アプリ開発の勉強を独学で始めたんです。そこからITの仕組みを理解するうちにインフラエンジニアという職業を知り、自分のやりたいことに近いのではないかと感じるようになりました。
航空業界は好きでしたし、公務員としての安定感も魅力でした。でも多くの人が不便を感じているシステムが何年も改善されずに使われ続けている現状を、そのままにするのはどうしても納得できなかったんです。
直接システム改善に携わることはできませんが、自分のような不満を感じる人を一人でも減らしくて……という想いで転職しました!
技術もロジックも、研修に多くの学びが
会社選びで大事にしたことは何でしたか?
研修制度の充実です。未経験スタートだったので、しっかり学べる環境があるかどうかが最優先でしたね。待遇については極端に悪くなければ問題なく、それよりも丁寧にスキルを身につけられる環境を求めていました。
実際に研修を受けてみて、特に役立ったと感じることはありますか?
たとえばプレゼン研修では、情報の収集力やまとめる力、伝える力を鍛えてもらいました。エンジニアの仕事って技術だけじゃなくて、説明力もすごく重要なんですよね。お客様や社内のメンバーにわかりやすく伝えるスキルは、いまでもすごく役に立っています。
あとは障害対応の考え方が業務にかなり活きています。ネットワークを介して機能するサービスは、アプリケーション層、ネットワーク層、物理層といったいくつかのレイヤーに分けて考えるんです。
障害が発生した場合、基本的には一番下の「物理層」から調査を始めて、そこに問題がなければ次の「ネットワーク層」、それでも原因が分からなければ「アプリケーション層」へと、一つずつ順番に確認していきます。このアプローチを学んだことで、冷静に問題を切り分けて解決できるようになりました。
その考え方は障害対応以外にも活かせそうですね
まさにそうなんです!ネットワーク構築やシステム設計にも応用できる考え方なので、インフラエンジニアにとっては不可欠な知識だと感じています。研修を通じて、単に技術を学ぶだけでなく、論理的な思考力を鍛えられたのはすごく大きかったですね。
顧客ニーズに合わせた新しいサービスを提案
現在の業務について教えてください
営業担当と協力しながらお客様のニーズをヒアリングし、それにもとづいて最適なサービスを提案する業務を担当しています。具体的には、ネットワーク構成に必要な情報を整理し、それをもとに設計・構築を進め、最終的には提供・運用まで一貫して携わっています。
主にセキュリティ対策やリモートアクセス、オンラインストレージなどを中心に、さまざまな製品やツールを組み合わせたサービスを提供しています。ただ単に既存のソリューションを導入するのではなく、お客様の業務に最適な組み合わせを考え、柔軟に提案することを大切にしています。
最近では業務効率を向上させるための自動化ツールを導入したり、既存のシステムと連携する形でより便利な仕組みを作るなど、単なる導入支援にとどまらない価値提供を目指しています。
仕事を進める上で大切にしていることはありますか?
まだまだ技術的な経験値は高くありませんが、それでも意識しているのは「お客様の目線に立つこと」です。単に構築や運用をこなすのではなく、実際にサービスを使う方々にとって、どうすればより使いやすく、効率的な環境を提供できるのかを常に考えながら取り組んでいますよ。
また、自分の業務を単なる作業とすることなく、「お客様にとっての最適解を提供する」という視点を意識しています。課題を他人事にせず“自分ごと”としてとらえ、設計や提案の段階から積極的に関わることが大切だと感じています。
今後の目標について教えてください
インフラエンジニアとして、より高度な設計・構築ができるようにスキルを磨いていきたいです。技術力を磨くのはもちろん、チームで協力しながら働くための知識やマネジメント力も高め、「この人に任せれば安心」と思ってもらえるエンジニアを目指します!
キャリアステップ
- 2019年
- 空港内職員の人事・経理業務を担当
- 2022-24年
- 株式会社リューズに中途入社。大学の運用案件で、アクセスポイントのキッティングやネットワーク障害対応、ファームウェア設定などを経験
- 2025年
- 自社サービス「3Qクラウド」の導入・運用
1日のスケジュール
- 9:00
- 始業
- 9:10
- メールチェック・返信
- 9:30
- 構築・運用など作業
- 12:00
- 先輩とランチ
- 13:00
- 社内で営業担当と打ち合わせ
- 15:00
- 上記を受けてエンジニアチームで打ち合わせ
- 18:30
- 退社
プロフィール
3Qクラウドチーム システムエンジニア
鎌田
航空局職員として3年ほど勤務。大阪・那覇の空港で、職員の給与管理や領収書処理、決済など、経理・労務業務を広く担当。日々の仕事を通じてシステムの改善点を感じたことからIT業界にチャレンジすることを決意。顧客のインフラ案件を経て、リューズが展開するクラウドパッケージ「3Qクラウド」の技術担当としてスキルを磨く。趣味は読書、カラオケ、最近教室に通い始めたピアノ。現在の目標は『ラ・カンパネラ』(リスト)を弾けるようになること。