IT業界とリューズ
はじめまして。リューズ採用担当です。
IT・SIer業界へ入りたい方へ、ご自身の将来像が明確になるよう筆を執っています。
すこし長文ですがお付き合いください。
- SIとは
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リューズは「SIer」と呼ばれる、ITサービスを提供する会社です。
SIerの「SI」(System Integration)とは、ITシステムを必要とする企業や組織に対してシステムを設計・提供し、維持することであり、SIer(System Integrator)は、これを実行する事業者のことを指します。
- プログラムの開発
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「システムを作る」とは、業務に合ったデータ処理フローを設計し、それをプログラミング言語で実現することを意味します。例外もありますが、コンピュータは日本語などの自然言語で命令を理解できません。
そのためコンピュータに処理の指令をするには、プログラミング言語を使ってプログラムを作成し、実行してデータ処理をする必要があります。「プログラムを開発すること」は、エンジニアにとって非常に重要な仕事なのです。
- ITインフラ
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企業における「業務」は、とても多く人が関わり、データを使い回しながら進められるものがほとんどです。そのため、コンピュータからデータを送信し、保存して再度取り出して加工するという一連の過程が発生します。
たとえば勤怠管理システムに入力された勤怠情報を上司が承認し、その後経理担当者が1カ月分の集計データを使って給与計算を行い、最終的に給与が振り込まれる、といった業務とデータの流れを想像してみてください。
データの流れのイメージ
図表のようにデータを使い回すためには、自動車に道路が必要なようにデータが通る道を確保する必要があります。これがネットワークです。
また、もし誰かのパソコンにデータを保存したまま電源を切ってしまうと、他の人がそのデータを使えなくなってしまいます。そこで電源を常に入れたコンピュータを準備し、データの保存や呼び出しができるようにします。それがサーバです。
- 「システムを作る」ということは
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さて、これまでの説明をまとめると、「システムを作る」ということは、プログラムを開発し、必要なITインフラを整備することを意味します。
そしてまた、ネットワークやサーバだけでなく、皆さんが使うパソコン、タブレット、スマートフォンなどの端末(クライアント)を使ってプログラムを動かす環境(基盤)まで、すべて含めたものをITインフラと呼んでいるのです。ITエンジニアとしての仕事には、プログラムやITインフラを作る業務と、それらを維持する業務があります。そこでこの業界での仕事を、より具体的に考えてみましょう。
・プログラミング言語はどんなものだろうか?
・ネットワークやサーバはどうやって作るのだろうか?
・クラウドとはどんな仕組みなのだろうか?これらを具体的に理解できると、皆さんの仕事イメージがより明確になるはずです。ご自身の役割が、より具体的に思い描けることを願っています。
ITの世界とリューズのエンジニア
SIとは、プログラム開発を行い、ITインフラ(ネットワーク、サーバ、クライアント)を整備して運用することと定義しました。以下にその模式図を示します。
リューズのエンジニアについて
リューズには、インフラ領域のエンジニアが80%、アプリ領域のエンジニアが20%を占め、それぞれのグループで活躍しています。

システムインフラサービス
【SIとは】でも説明したように、ITインフラとは「クライアント、ネットワーク、サーバといったアプリケーションを動かすための基盤(環境)」です。
システムインフラサービスでの業務では、インフラの設計・構築から運用・保守までを担当します。この業務を担当するエンジニアは、ネットワークエンジニアやサーバエンジニアとしてだけでなく、クラウドサービスの導入を行うクラウドエンジニアや、クライアント、ネットワーク、サーバ全体のセキュリティを確保するセキュリティエンジニアとしても活躍しています。
具体的に必要な知識は、ネットワーク規格や各種ネットワーク機器の使い方、サーバOSやミドルウェアなど、サーバ機能を管理するソフトウェアに関する知識があります。

アプリケーション開発
アプリケーションとは、特定の目的に応じて作られたプログラムのことです。業務としては、プログラムを作成するプログラマと、顧客の業務を理解してシステム化するシステムエンジニア(SE)の仕事があります。
アプリケーションは、顧客の業務処理を効率化し、人間がやらなくていいことをシステムに任せるために書かれた処理(プログラム)の塊です。業務に適したシステムを構築することが求められ、特にデータベース(DB)を操作する技術は必須といえます。
最近、リューズではパブリッククラウド上でシステムを提供するプロジェクトが一般的になっています。そしてまた、アプリケーション開発者に対して、クラウドを活用する際の注意点や技術的な要求が増えてきていると感じています。

クラウドソリューション
クラウドソリューショングループでは、インフラ技術を中心に自社内への持ち帰り構築・運用を行っています。
主な顧客は機器を販売しているベンダーで、ハードウェアやパッケージといった得意分野を活かしつつ、システムのクラウド化(クラウドリフト)やネットワーク再構築のプロジェクトを進めています。
技術的にはインフラグループで必要とされるスキルと共通していますが、技術的な知識だけでなく、プロジェクト管理や全体を見渡す能力も求められることが多い点が特徴です。

オフィスITサービス
(自社サービス3Qクラウド)
3Qクラウドサービスとは、成長企業向けにOA環境、ネットワーク、セキュリティなどのインフラ領域をパッケージ化したサービスです。
なぜパッケージ化するかというと、システム開発には設計、製造・構築、テストといった工程があり、パッケージにすることで設計とテスト工程を短縮できるためです。このアプローチによって、顧客に対して安価かつ迅速にサービスを提供することができます。
パッケージを構成するためには、クラウド、OS、ミドルウェアなどのサーバに関する知識、顧客のネットワーク環境を理解するためのネットワーク知識、複数案件を並行して進めるためのタスク管理スキルが求められます。また、プロダクトを作成する際には、目的に合わせたプログラムを選び、改変する能力が必要とされる場合もあります。